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ワウの仕組み

音とエフェクト
音とエフェクト
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今回はワウの仕組みについて書いていこうと思います。

前回の「ピッチシフターの仕組み」はこちら↓

ワウ

ワウは実はイコライザーを応用したエフェクターです。

なのでイコライザーの記事を参照しておくとわかりやすいと思います。

仕組み

ワウは基本的にローパスフィルターでできていて、

そのフィルターのFrequency(周波数)をペダルでコントロールできるような仕組みになっています。

つまりワウは演奏者が任意に可変させることのできるローパスフィルターということです。

フィルターのFrequencyが低いときはハイが落ちた音になり、

Frequencyの高い時はハイが強調された音になるわけです。

これにより「ワウワウ」という効果を得ているわけですね。

もちろんResonanceのパラメータがワウそれぞれにあるのでそれが各ワウの音の特徴になっています。

そしてこの効果はペダルに紐付けられた可変抵抗と

コイル、コンデンサーがセットになったインダクターという素子により生み出しているのです。

実は人間の声も喉から出る音を口の形によってできるフィルターで加工し言葉にしているのです。

よってワウをかけると「ワウワウ」と喋っているようなエフェクターが得られるわけですね。

昔はトーキングモジュレーターという実際にギターの音をホースのようなものから出力し

人間の口に入れ、再度録音することで口の形でフィルターをかける効果を得るエフェクターもあったそうですが、

最近めっきり見なくなりました。

オートワウ

オートワウの仕組みはこのFrequencyをエンベロープモジュレーションというパラメータで

自動で動かすエフェクターです。

エンベロープモジュレーションについてはこちら↓

要するに入ってきた音のレベルにより、Frequencyを動かしているのですね。

このエフェクターはややパラメータの設定がシビアだったり、

演奏者のレベルコントロールが鍵になったりするので

やや扱いが難しいところがあります。

ちなみに多くのワウはパッシブ式ですが、このオートワウはアクティブ式らしいです。

オートワウのエフェクターについてはこちら↓

代表的なワウエフェクター

JIM DUNLOP - GCB-95 CRYBABY WAH WAH
JIM DUNLOP - GCB-95 CRYBABY WAH WAH

なんといっても代表的なワウはこれでしょう。

通称「クライベイビー」です。

1972年にこの

VOX - V847-A
VOX - V847-A

こちらもワウの代表的なモデル「V846」の後継モデルV847-Aです。

もちろんV847もありました。

VOXのほうが歴史が古く、

1966年あたりにミュージシャンのために作られていたものが市販され始めたとされています。

(Clyde McCoy Signatureという名称でした)

クライベイビーのほうはファンキーで強めなフィルター効果ですが、

こちらのほうがなめらかでクリーミーな感じですね。

IBANEZ - WH10V2
IBANEZ - WH10V2
(生産完了)

こちらはジョン・フルシアンテの使用により有名になったモデルの後継モデルです。

こちらはアクティブのイコライザータイプが採用されており、他とは違うフィルター効果が得られるそうです。

FULLTONE - CLYDE WAH DELUXE Black
FULLTONE - CLYDE WAH DELUXE Black

こちらはつまみもあったりとやや多機能なモデルです。

音を作り込みたい人にはおすすめですね。

オートワウ

ELECTRO-HARMONIX - Q-TRON+ -Envelope Filter with Effects Loop-
ELECTRO-HARMONIX - Q-TRON+ -Envelope Filter with Effects Loop-
MXR - M82 Bass Envelope Filter
MXR - M82 Bass Envelope Filter

まとめ

・ワウは可変するフィルターである

・オートワウはエンベロープモジュレーターを利用している

こんなところです。

ワウはカッティングやギターソロでよく耳にするエフェクターですね。

さて、これでもうエフェクトに関することは全て書いてしまったんじゃないかなと思います。

このシリーズは一応ここで終了ということで・・・

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