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音の歪みとは

音とエフェクト
音とエフェクト
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今回は音の歪みについて書いていこうと思います。

前回の「エキスパンダー/ゲートの仕組み」はこちら↓

音の歪み

広義の歪みと狭義の歪みというように分類して説明していきます。

広義の歪み

広義の歪みは、ある再生装置、録音装置やエフェクトを通したときに

音が原音と比べて変化するという現象のことをいいます。

少しでも原音と変化すれば歪みが生じているといえるので、

歪みの発生しない音声再生装置は録音装置は存在しないということになります。

ちなみに比較的原音に近いことをハイファイ

原音と変化が大きいをローファイ

と呼んだりします。

ハイファイならいいとかローファイならいいというものではないので

その音声再生装置や録音装置の特性を理解した上で

うまく機材を使っていきましょう。

狭義の歪み

狭義の歪みとしては、音声入力部分で過大入力が入ってきたときに

音割れなどが生じて倍音が付加される現象のことを指します。

ようするに、

これは正弦波ですが、こんな音があったとします。

この音をなんらかの入力装置に入れた時、

入力装置の許容レベルが黒線の位置だったとすると

黒線よりレベルの大きい部分がカット(クリッピング)され

このような波形に変化します。

この変化によって倍音が生じるわけですね。

ちなみにこの場合入力装置前で増幅を大きくし、

クリッピングにより削れる量を大きくしていくと

やがて矩形波になります。

ちなみに、故意にクリッピングを起こす素子をクリッパーと呼びます。

クリッパーにはダイオードなどがあります。

トランジスターや真空管も過大入力をすることにより

歪みが起こるのでクリッパーと言えるかもしれません。

ただ、全てのクリッピングはここまでスパッと切っているわけではなく、

このようになだらかなクリッピングになることが多いです。

そしてこのクリッピングの形がそれぞれの

歪みを生み出す音色の個性となっているわけですね。

ファズのような歪みエフェクターには三角波のような波形になるものもあります。(奇数偶数倍音が過剰に増えるため)

ちなみにこれからはこの狭義の歪みについて書いていきます。

まとめ

・歪みとは平たく言うと音割れのことである

・クリッピングによる倍音付加を利用したものが歪み生成回路である

といったところです。

というわけで次回は真空管/トランジスタによる増幅の仕組み

について書いていこうと思います。

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