今回はGRAPEVINEの16thアルバム「ALL THE LIGHT」について書いていこうと思います。
前回の「ROADSIDE PROPHET」はこちら↓
ALL THE LIGHT
黒い背景の中に白い光があるアルバム名通りのジャケットですね。
字体がちょっとくすんだ黒い色と相まってレトロな雰囲気を作っています。
ホッピー神山さんという方がプロデューサーとして参加しているようです。
1.開花
低音とボーカル、コーラスだけでできたアカペラの曲ですね。
リバーブの残響がなかなかリアルです。
高揚感のあるアルバムの最初にぴったりな曲だと思います。
2.Alright
トランペットと各パートがペンタトニックスでユニゾンするイントロはどこかコミカルですね。
田中さんが作曲で、GRAPEVINEらしい力の抜けた曲です。
ギターソロはクリーントーンできれいな音ですね。ちょっと浮遊感もあります。
Aメロに戻る時のシンセがなかなか暴れていますね。アウトロのラストもフィルターを効かせたシンセがなかなか強烈な音です。
3.雪解け
スローで「雪解け」というタイトル通り冬から春に変わる感じのあるどこか切ない曲です。
ボーカルのリバーブがやや深めにかかっているような気がします。
サビに少しはいるキラキラしたシンセが雪の音を表現しているのでしょうか。
アウトロのドラムがなかなか手数が多くてエモーショナルです。
4.ミチバシリ
シンセベースから始まるのっそりとした曲ですね。パーカッションの音がなんだか民族音楽っぽいです。
サビは同じ音を繰り返す押し出しの強いメロディーですね。
最初のサビ後はフランジャーのかかった音がなかなかえぐいです、
ギターソロもどこか掴みどころのないフレーズです。
5.Asteroids
教会音楽みたいなコーラスで始まる重ためな曲ですね。
ドラムの刻みがタイトでいい感じだと思います。
ギターソロはロングトーンで熱いフレーズですね。裏で同じ音を鳴らしているオルガンも良い働きをしていると思います。
その後のギターはワウがとても強烈。ラストはシンバルの鳴りが綺麗に録音できていますね。
6.こぼれる
エレキのクリーントーン弾き語りというやや珍しい曲です。
メロディーは暖かい雰囲気ですね。コーラスがうまいです。
ところどころ入っているハーモニクスの柔らかい音がお気に入り。
ラストの歪みが入ったギターが好みです。
7.弁天
アルペジオとドラムから始まるちょっと緊張感のある曲ですね。
スネアにリバーブが多めにかかっているのがわかります。
サビはちょっとテンポが上がって少しシリアスな感じ。
シンセストリングスの音がキリキリとしていますね。
8.God only knows
イントロはシンセの高音とワンツーコール、甲高いパーカッションの音が入っていてかなり特殊ですね。
そこからハードロックなギターリフに入るのが面白いです。
こちらにもボーカルにはリバーブが深めにかかっていますね。
間奏も雄叫びにディレイがかかっていたりギターとパーカッションだけになったりとなかなか実験的な感じです。
9.Era
イントロの最初の音はアコーディオンかシンセか何の音なんでしょうね。
イントロはゆったりと余裕のある感じです。ハイハットの音をよく聴いてみるとややハイが強めですね。Paisteでしょうか。
最初のサビが終わったあとのピアノがきれいな音ですね。
リードギターは全体的にクリーントーン寄りな音ですが、これが光を表現しているような気がします。
10.すべてのありふれた光
アルバムタイトルを意識した曲名です。
こちらもクリーントーンなリードギターですね。リバーブがかかっているようです。
メロディーはGRAPEVINEの王道な感じです。なんとなく「指先」を思い出しますね。
「何も無くても 意味が無くても 特別なきみの声が 聞こえるのさ 届いたのさ
きみの味方なら ここで待ってるよ」
のフレーズがいいですね。
ラストはキーボードのホーンの音とドラムのロールを中心としたパートのみで余韻を残して終了です。
まとめ
全体的に音像がカラッとしていて、「ALL THE LIGHT」のタイトル通りな感じになっていますね。
いつものGRAPEVINE通り派手さはないですがじんわりとくる曲が多いと思います。
割とシンセの出番が多めだったかもしれません。
次のアルバムはどんな感じになるんでしょうね。
次回の「新しい果実」はこちら↓
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。
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