今回はDream Theaterの13thアルバム「The Astonishing」について書いていこうと思います。
前回の「Dream Theater」はこちら↓
- The Astonishing
- Act 1
- 1.FalseDescent of the NOMACS
- 2.Dystopian Overture
- 3.The Gift of Music
- 4.The Answer
- 5.A Better Life
- 6.Lord Nafaryus
- 7.A Savior in the Square
- 8.When Your Time Has Come
- 9.Act of Faythe
- 10.Three Days
- 11.The Hovering Sojourn
- 12.Brother, Can You Hear Me?
- 13.A Life Left Behind
- 14.Ravenskill
- 15.Chosen
- 16.A Tempting Offer
- 17.Digital Discord
- 18.The X Aspect
- 19.A New Beginning
- 20.The Road to Revolution
- Act 2
- Act 1
- まとめ
The Astonishing
謎の球体が近未来の街を飛んでいるというやや不思議なジャケットですね。
こんな未来もあるのかもしれません。
2枚組で計34曲というかなりボリュームのあるアルバムです。
Act 1
1.FalseDescent of the NOMACS
短いイントロデュースの曲ですね。
サイレンの音がシリアスな雰囲気を出しています。
ラストのシンセのビリビリ低音がいい感じ。
2.Dystopian Overture
コーラスとパイプオルガンがホラーな雰囲気を出している曲です。
エレキの音が明るいのがミスマッチでちょっとおもしろいです。
と思いきや途中からピアノ主体になって穏やかな調子に。中盤のパートの掛け合いがおもしろいですね。
全体的にオーケストラが目立つ展開の多い曲です。
3.The Gift of Music
「音楽の贈り物」というわかりやすいタイトルですね。
イントロは変拍子ながら明るめなギターリフで始まります。
後半からのギターソロはとても滑らかな音ですね。
ラスト付近では左右でギターが違うフレーズを弾くという複雑なものになっています。
4.The Answer
アコギとピアノが主体なバラード曲です。ストリングスの音も優しいですね。
音数が少なめなのか、スネアの存在感が強いです。
1分52秒というとても短い曲ですね。
5.A Better Life
こちらもスローテンポなバラード曲ですね。
ピアノとストリングスのフレーズがマイナーで悲しげな感じです。
対してギターのリフはなかなかヘビィですね。
6.Lord Nafaryus
出だしはなんとなくディズニー調な感じですね。
45秒あたりでタンゴみたいになるのがちょっとおもしろかったり。
最後のほうはしっとりとした雰囲気に。ミュージカルっぽい曲ですね。
7.A Savior in the Square
コーラスのかかったギターの変拍子アルペジオが穏やかなイントロですね。
ボーカルが入ってからは一転してヘビィがギターが目立つ重たい曲調に。
終わり付近はピアノとストリングスだけになってしっとりと次の曲につながる感じですね。
8.When Your Time Has Come
前曲からピアノでつながる割と明るめな曲です。最初の方に拍手もはいっています。
この曲ギターソロ以外だとギターの存在感があまりないのは珍しいですね。
ラスト付近はスローテンポになっていき壮大な感じに。
9.Act of Faythe
もの悲しげなストリングスで始まるこちらもバラードの曲ですね。
ラブリエさんの歌い方も優しい感じになっています。
ラストのピアノとコーラスがこれまた寂寥感があります。
10.Three Days
珍しく低音ボーカルで始まるちょっと重ためな曲ですね。
中盤でいきなり笑いだして間奏に入る感じはいかにもミュージカルって感じです。
ラストのトランペットが出てくるあたりはディズニーっぽくもありますね。
11.The Hovering Sojourn
ダブステップに機械音を混ぜたような音が入っている短いトラックです。
短いながらもなかなかインパクトがありますね。
12.Brother, Can You Hear Me?
ザッザッという兵隊の行進みたいなフレーズではじまりますね。
ボーカルが入ってからもバックコーラスが分厚くてどこかの国で国家を歌っているような感じです。
ラストの歌い上げるところはとても壮大な感じですね。
13.A Life Left Behind
アコギではじまるスリリングな変拍子がおもしろい曲です。
途中から入ってくるオルガンは歪みが強めですね。
ボーカルが入ると一転して穏やかな感じに。6/8拍子ですね。
サビのメロディーはポップな感じですね。聴きやすい曲だと思います。
14.Ravenskill
イントロからピアノの音がきれいですね。
音数が少ないのでボーカルにかかっているディレイとリバーブがよくわかります。
中盤からエレキギターが入ってきてからは重たくてちょっとシリアスな感じに。
この曲も終わり方がとても壮大。
15.Chosen
ピアノ主体のしっとりとしたバラード曲ですね。
そしてサビのメロディーがポップです。なんとなく「I Don't Want To Miss A Thing」みたいな。(そんなに似てないけど)
ギターソロは伸びやかでなおかつエモーショナルです。
16.A Tempting Offer
途中でなんだか悲鳴のような声が入っていますがそのせいでギターリフがサスペンス調に聞こえますね。
全体的にヘビィーでおどろおどろしい曲です。
ラストのストリングスのフレーズも悲しげな感じですね。
17.Digital Discord
ぶおーんというホルンみたいな低音と機械音からなる短いトラックです。
なかなか凝った音作りとなっていますね。
18.The X Aspect
こちらもピアノ主体のバラード曲ですね。
コーラスのかかったギターのアルペジオがきれいです。
サビは結構シリアスなメロディーでドラマチックですね。
最後付近はなんだかバグパイプみたいな音がリードをとっていますね。
19.A New Beginning
ミュートギターのリフが特徴的な曲です。変拍子がスリリングですね。
中盤のギターソロはワウを使って弾きまくっています。後ろのオルガンの音にスピード感があっていい感じ。
後半のギターソロはリバーブとディレイがかかっていて曇った感じです。
ラストは珍しくフェードアウトですね。
20.The Road to Revolution
スローテンポでストリングスとコーラスの目立つ壮大なイントロですね。
曲展開が移ろい変わるどことなくファンタジックな曲だと思います。
最後の方のトランペットが入ってくるところは勇ましさがありますね。
ドラムのタム回しとピアノで華やかにAct1を締めます。
Act 2
1.2285 Entr'acte
いきなりストリングスとハープでゴージャスにはじまりますね。
鉄琴が入ってくるあたりは明るくて綺羅びやかです。
最初の曲からなかなか飛ばした勢いですね。
ラストのハープのフレーズがなかなか不思議でいい感じ。
2.Moment of Betrayal
ピアノの切ないフレーズではじまる悲壮感のあるイントロですね。
エレキギターはリフの刻みにスピード感があります。
Bメロのいきなりスネアを連打しだすところでは雰囲気が一変しますね。
スネアとストリングスがユニゾンするあたりがなかなかスリリングです。
各パートが細かいフレーズを弾いていて複雑な曲の流れになっていますね。
3.Heaven's Cove
チェンバロのアルペジオがクラシカルですね。いやアコギかも。
ギターが入ってきてからはなかなか重めな感じ。
スローテンポな中でのライドの刻みがいいノリを出していますね。
4.Begin Again
ロングトーンなギターではじまるしっとりとした曲ですね。
ストリングスの音が優しいです。Aメロはアコギの音がいい音で録音できていますね。
全体的に悲しげですが最後の方でベルの音が入ってくるあたりはなんだか明るいです。
ピアノの音も軽やかですね。
5.The Path That Divides
ストリングスの音が不安を掻き立てるイントロです。割と重厚な雰囲気の曲ですね。
2分あたりでオルガンとボーカルがユニゾンするあたりはなかなか迫力があります。
後半の金属音とうめき声が入ってるところは剣で闘っているのを表現しているんでしょうか?
ラストのストリングスは悲壮感のある音ですね。
6.Machine Chatter
タイトル通り機械音主体のSFチックなトラックですね。
打ち込みっぽいドラムにはリバーブがかかっているのがよくわかります。
7.The Walking Shadow
ギターリフ主体の変拍子がふんだんに使われたシリアスな曲です。
途中でボーカルが叫び声みたいな感じになるのが印象的。
中盤はシンセが複雑な動きをしていますね。ラストパートのミュートギターリフがなかなか不思議な感じです。
なんだか人が刺されたときみたいな声が入っていますがこれはなんなんでしょう。
8.My Last Farewell
いきなりボーカルではじまるしっとりとした曲ですね。
シンセソロはかなり弾きまくり。ただ、前後とのつながりがないような。(笑
最後のボーカルはなんだか痛みをこらえているような声ですね。
9.Losing Faythe
アコギが主体なバラード曲ですね。
ベースの音がいつもより柔らかいです。スネアの音も中域が際立っていますね。
後半はハープの音がゴージャスな雰囲気を出しています。ストリングスも目立っていますね。
10.Whispers on the Wind
ピアノとボーカルのユニゾンではじまるこちらもバラード曲です。
終始音数少なめで柔らかな音像になっていますね。
11.Hymn of a Thousand Voices
アコギと4つ打ちバスドラ、手拍子、胡弓みたいなストリングスの音が印象的なイントロです。
サビはコーラスがとても分厚いですね。とても壮大な感じになっています。
メロディーはなんとなく「きよしこの夜」みたいな。
12.Our New World
豪快なギターリフではじまる明るめな曲ですね。途中で変拍子も入ってきます。
珍しく終始朗らかなあまり展開のないトラックですね。
ラストのメインリフがだんだんとゆっくりとなっていくところがいい感じ。
13.Power Down
これまたピコピコ音とノイズで構成された短いトラックです。
ラストのサイレンみたいなのが不安感をだしていますね。
14.Astonishing
ここでタイトルアルバムタイトル曲です。イントロからラストを感じさせる雰囲気ですね。
ゆったりと、静かにアルバムのラストを飾ろうとしているのがわかります。
ある意味クラシックぽいかもしれません。
最後は多声コーラスとともにラブリエさんが壮大に歌い上げてラストです。
まとめ
オーケストラを大体的に取り入れたやや異色のアルバムとなっているかなと思います。
バラード曲が多いのがこのアルバムの特徴かもしれませんね。
Amazonのレビューを見ているとそんなに評判がよくないみたいですが、まあたまにはこういうのもいいかなと思います。
次回の「Distance Over Time」はこちら↓
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よかったら見ていってください。
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