今回はMansunの1stアルバム「Attack Of The Grey Lantern」について書いていこうと思います。
![](https://sounds-detour.com/wp-content/uploads/2021/04/IMGP3092-1024x768.jpg)
Attack Of The Grey Lantern
青いバラとサイケな色で書かれた「Mansun」がなかなか奇抜なジャケットですね。
それに対してアルバム名の字体はスタンダードなのが面白いですね。
1.The Chad Who Loved Me
荘厳なストリングスの響きが美しいイントロですね。
しっとりとアコギが入ってきてディレイがかかってふわふわとしていつつも綺羅びやかなギターに繋がりま。
ボーカルが入ってきたからはギターの重たい歪みがのっしりとした雰囲気を作っていますね。
この気だるい歌い方がいい感じです。ディレイもかかって曇った音になっていますね。
ラストはまたストリングスに戻ってきらびやかに締めです。声のサンプリング音が入っている?
2.Mansun's Only Love Song
打ち込みのぼよぼよしたドラムから伸びのあるギターにつながるふわっとしたイントロですね。
サビは同じフレーズを繰り返すタイプです。「I can't see you, I love you, I miss you」のフレーズが耳に残りますね。
間奏はギターとシンセが混ざってサイケデリックな感じ。
この曲もアウトロが長めでシンセとベースのどよーんとしたパートになっていますね。
3.Taxloss
シーケンサーのシンセからハープがちらっと入ってドラムの重たいフレーズで幕を開けるこちらもずっしりとした曲です。
ギターはキラキラとした左と歪みの強い右の2本の音が対照的です。
4分48秒あたりでボーカルが途切れてシンセが入ってきますが、なかなかの迫力ある音をしていますね。
この曲もアウトロが凝っていてフィルターの利いたシンセやノイズが入ってきたりで工夫が施されています。
4.You, Who Do You Hate?
リバーブ深めの怪しい感じで始まってアコギが静かに入ってくるしっとりとしたAメロですね。
ところがサビになると急に歪んだギターと激しめなドラムがどーんとくる高低差の大きな構成になっています。
アウトロは鐘の音が入っていたりで静かにひっそりとした感じですね。
5.Wide Open Space
アコギのちょっとピッチの狂ったような音で始まる不安定感のある曲ですね。
サビは分厚いギターのバッキングがいい感じです。
リードギターは少し不思議な音ですがリングモジュレーターが少しかかっているのでしょうか?
間奏はフランジャーのうねった音も入っていますね。キラキラと浮遊感があります。
アウトロはアコギとピアノでどこか物寂しげです。
6.Stripper Vicar
重ためな音のバスドラとガシャッとしたオープンハイハットの音が特徴的なドラムパターンで始まりますね。
この曲はAメロから口数が多めです。メロディーはなかなかキャッチー。
バッキングはディストーションの利いたギターがメインですね。
時折現れるコーラスのかかったアルペジオの音がなかなかサイケな感じ。
最後はローパスフィルターをかけたようなもやっとしたドラムで締めです。
7.Disgusting
クリックのような音とリバーブの利いたパーカッションがなかなか不気味な響きをしていますね。
そこからシタールのような響きの楽器が入ってきてダークなボーカルが加わります。
サビは一転してきれいなメロディーに変わるところがなかなかうまい構成をしていると思います。
間奏終わりのボーカルはフェイザー(フランジャーかも)がかかっていてスペーシーな色付けになっていますね。
この曲のアウトロはベースが中心でキラキラとしたシンセの音がひっそりと綺麗です。
8.She Makes My Nose Bleed
この曲はどんよりと重ためな進行ですね。コーラス等にかかったリバーブの使い方がとても大胆です。
わかりやすいギターソロが入っているのは案外なかったかも。チョーキングを利用した気怠げなフレーズですね。
後半はストリングスも入ってきて少しクラシカルな雰囲気に。アウトロは短めですっと終わります。
9.Naked Twister
ヒョロヒョロとしたシンセが印象的なイントロ。Aメロは哀愁のあるギターアルペジオに味があります。
サビはディストーションの利いたギターの粘りのあるフレーズが耳に残ります。
この曲もアウトロが凝っていてフランジャーを使ったフレーズや左奥にこっそりとあるギターの潰れた音があったりで面白いですね。
10.Egg Shaped Fred
ほぼドラムとアルペジオギターだけの静かなイントロです。
ボーカルと一緒にディストーションギターや他パートが入ってきて賑やかに。
全体的にコーラスの分厚い曲ですね。「ナナナナーナーナーナナー」の繰り返しが印象的です。
11.Dark Mavis
14分38秒という長尺の曲。イントロはピアノとコントラバスでしょうか?
Aメロはライドの刻みが目立って聴こえますね。曲はどことなくどんよりとしたバラード曲のようです。
中盤でオーケストラのパートになり、1部終了?してしばらく無音になりますね
後半のパートはシャッフルで暗めながらも和やかに。ピアノが目立っていますね。
アウトロはシンセのアタック強めな高音がきれいです。
まとめ
ひねくれたポップロックな感じですね。
このアルバムは11曲中9曲がPaul Draperさんの作曲で、割と作風がはっきりとわかりやすくなっているかなと思います。
アウトロで手の混んだことをしている曲が多いですね。
ただ、少し音が引っ込んで聴こえるような気がします。1stアルバムですし、録音環境があまりよくなかったかもしれないですね。
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