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Reverb Foundry – Tai Chi 解説

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今回はReverb Foundryの「Tai Chi」について書いていこうと思います。

LiquidSonics Tai Chi | beatcloud

Tai Chi

なかなかパラメーターの多いリバーブですね。

Reverb FoundryはHD Cartも同様にパラメーターが多かったのでそういう方針なのかなと思います。

とりあえず見ていきましょう。今回のバイパス↓

デフォルトだとこんな感じ↓

MASTER部

左上の6つのノブは5つのタブで設定項目が切り替わるようになっています。

MASTER部ではリバーブの主な設定を行います。

Reverb Timeはリバーブの長さの設定ですね。最小0.2秒から最長90秒まで設定できます。

Pre-delayは音が入ってからリバーブ音がなり始めるまでの空白時間を設定します。off(空白なし)から0.5秒の範囲が用意されています。

Wdthではステレオの幅を設定します。

↑Width Mono
↑Width 150%

次にREFLECTIONSに移ります。ここでは反射の大まかなパターンを設定します。

まず、想定する空間の種類を選択します。

↑Hall
↑Church
↑Garage
↑Stadium

Patternでは反射の種類を選択するようですが、右に回して数字が大きくなるほど距離感が出て反射が大きくなるそうです。

↑Pattern Position 1-A
↑Pattern Position 4-F

Spacingは反射音の間隔を設定するようです。

↑Spacing Tight
↑Spacing Expanded

Roll-offは反射音のみにかかるローパスフィルターのようです。

カットの勾配はこの4通りから選ぶことができます。

↑Roll-off 24dB / Octave 500Hz
↑Roll-off 24dB / Octave 18.0kHz

ADVANCED部

ここではより細かいリバーブの設定を行います。

Densityでは反響音の密度を設定します。

↑Density Low
↑Density High

Diffusionは拡散の度合いを、Diff.Sizeで拡散の大きさを設定します。Diff.Sizeを大きくすると反響が遅く、音の減衰が大きくなるそうです。

そしてこれはDiff.Sizeとの間の下にあるボタンでReflection(反射音)とReverb(反響音)の両方を独立して操作することができます。

↑Reverbの方はデフォルトだとこんな感じ
↑Reflection Diffusion Low Diff.Size High
↑Reflection Diffusion High Diff.Size High
↑Reverb Diffusion Low Diff.Size High
↑Reverb Diffusion High Diff.Size High

右の3つのノブと上のモードでコーラス(揺れ)の設定を行います。

Thicken Chorusをオンにするとコーラスの揺れが速くなります。Enrich、Drift、Detuneはコーラスの色合いを設定します。

Chorusがリバーブ音の中で揺らす音の数を決めるパラメーターのようなのでこれを最大にして比較してみましょう

↑Chorus High Enrich
↑Chorus High Drift
↑Chorus High Detune
↑Chorus High Detune Thicken Chorus

Detuneは揺れ方がわかりやすいですね。

Mod Rateは揺れの大きさを決めるパラメーター(Depthと同じ)のようです。

↑Chorus High Detune Thicken Chorus Mod Rate Max

Wanderは揺れの速さにランダム性を加えるパラメーターのようです。

↑Chorus High Detune Thicken Chorus Mod Rate Max Wander 50.0ms

ややピッチベンドされたような音になりますね。

DYNAMICS部分

DYNAMICS部ではコンプレッサーの設定をします。

上でリバーブ音(テイル部)のみかWet全体にコンプレッサーを適用するのかを選択できます。

また、DuckはDry音(Input音)をソースに反応してリダクションを行うことも可能です。(Compressではリバーブ音をソースにリダクションを行います)

あとは通常のコンプレッサーと同様に使えますね。きつめにコンプレッサーをかけるとこんな感じになりました。

FIDELITY部

こちらには各種エフェクトが揃っています。

Bandwidthはヴィンテージ感のあるローパスフィルターのようです。

↑Bandwidth 4.0 kHz

BIT CRUSHERがOutputとRverb(テイル)とReflections(ディレイ)に分けてかけられるようになっていますね。

↑BIT CRUSHER Output 6.00 bit(ノイズ音につき音量注意)
↑BIT CRUSHER Reverb 6.00 bit(ノイズ音につき音量注意)
↑BIT CRUSHER Reflections 6.00 bit(ノイズ音につき音量注意)

RECIRCULATIONでは音が跳ね返るに連れて起こる音の変化を調整するようです。

Depthでは跳ね返る際に起こる音の揺れの大きさを調整するようです。

↑RECIRCULATION Depth Static

Resolurionは跳ね返るに従ってかかるビットクラッシャーのようです。

↑RECIRCULATION Resolution 6.00 bit

EQUALISER部

ハイパスフィルター(Low Cut)、ローシェルフ、ハイシェルフ、ローパスフィルター(Roll-off)の4バンドイコライザーですね。

Low Cutは下のようにカーブの勾配を設定できます。

↑Low Cut 1.50 kHz

Low Shelfは50Hzから5.0kHzのようです。

↑Low Shelf cut
↑Low Shelf boost

High Shelfは1.0kHzから18.0kHzのようです。

↑High Shelf cut
↑High Shelf boost

Roll-offもLow cutと同様カーブを選ぶことができます。

↑Roll-off 500Hz

MULTIBAND REVERB TIME MULTIPLIERS部

下にある4バンドのEQぽい部分です。ここでは帯域別のリバーブタイムを設定することができます。

Split AはBand1とBand2の間、Split BはBand2とBand3の間、Split CはBand3とBand4の間の帯域を設定するようですね。

↑3バンドにすることもできます。

極端に設定するとこんなこともできます。

500Hzから2kHzのリバーブ音のみを伸ばしてみました。

設定次第ではリバーブの響きをうまい感じにコントロールできそうですね。

TREBLE CONTOURING部

左のRT Multiplyで高域のリバーブタイムを調整し、右のFrequiencyで高域の周波数を設定するようですね。

こちらはリバーブタイムを減らす方向にしか動かないようです。

帯域幅は500Hzから18.0kHzまで。

↑RT Multiply x0.20

そのまた右にあるRoll-offはリバーブ音(テイル)にかかる普通のローパスフィルターのようです。

例によってカーブの勾配を選ぶことができます。

↑Roll-off 500 Hz
↑Roll-off 18.0 kHz

BASS CONTOURING部

こちらは低域のリバーブタイムの操作及びリバーブ音(テイル)のみにかかるシェルフフィルターですね。

帯域幅は20Hzから4.00kHzまで。シェルフのかかる帯域と共通となっています。

↑RT Multiply x0.20
↑RT Multiply x2.50
↑Dampen -12.0 dB
↑Dampen 12.0 dB

パラメーターの解説はここまでですね。

プリセット

それではいくつかプリセットを試してみようと思います。

↑Large Chamber
↑Light Room
↑Great Hall
↑Fizz Arp
↑Dark Cathedral

自分で適当に作ってみました。

アコギ

いつもと同じですが最後にアコギで試してみましょう。まずバイパス↓

デフォルトだとこんな感じ↓

適当にプリセットから。

↑Clean Chamber
↑Clean Acoustic Guitar
↑Rich Space
↑Classic Hall

例によって自分で作ってみました。

まとめ

明るい音をしたリバーブだと思います。これはこれで綺麗なリバーブ音をしていますね。

Reverb FoundryはLiquidSonicsと姉妹メーカーのようですが、

あちら(恐らく同ジャンルのリバーブであるCinematic Rooms)のふわっとした感じとはうまく住み分けができているのかなと思います。

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