今回はImaginandoの「VS - Visual Synthesizer」について書いていこうと思います。
VS - Visual Synthesizer
音に反応して映像を作ってくれるプラグインですね。
Visual Synthesizerと題してありますが、その通りで音源やLFOをソースに映像のオブジェクトに関するパラメーターをモジュレーションさせることができます。
まずオブジェクトのパラメーターですが、
左のENABLEがオブジェクトを有効にするかどうかで、
SOLOが指定したレイヤー(1〜8と背景のB)のみを有効にするボタン
ALPHA(透明度)、BRIGHTNESS(輝度)、SPEED(オブジェクトの変化スピード)、
X(横座標)、Y(縦座標)、RADIUS(半径)、NOISE(動きのランダム性)、GLOW(光の拡散)はオブジェクト特有のパラメーターで、
それぞれ扱うオブジェクトごとに異なったものが割り当てられています。
MONOは「restricts the layer to a single visual voice」(レイヤーを単一のビジュアルボイスに制限します。)
とありますがこれはよくわからないです。(もしかしたらMIDI入力のモノ/ポリ切り替えかも)
TRRIGERボタンによりMIDI入力をトリガーに設定することができます。
CHANNELはMIDIのチャンネル設定ですね。GLIDEはMIDI入力のポルタメントを調整します。
上のパネルで色や合成法も選択できるようになっています。
レイヤーに割り当てられるオブジェクトはレイヤー番号をダブルクリックすることにより選択が可能です。
Edit機能を使うことでカスタマイズすることもできます。
Bのみ背景レイヤーとなっていて動画または画像を挿入することができます。
こちらがモジュレーションの設定画面です。(レイヤー右の正弦波っぽいボタンを押すことで開きます)
LFOが4つ、エンベロープモジュレーション(マニュアルではEGと呼ばれる)が2つ、
MIDIまたは音源をソースとしたモジュレーションの設定(マニュアルではAMと呼ばれる)が4つです。
LFOはSINE(正弦波)、SQR(矩形波)、SAW(ノコギリ波)、TRI(三角波)、S&H(段階的なランダム波)、FS&H(滑らかな段階的なランダム波)
S&HとFS&Hだけややイメージがしにくいのでどのような波形になるか画像を載せておきます。
右のAM(Audio Modulation)は全体的なレベルに反応するGATEモードと、
特定の帯域レベルに反応させるSPCTRMモードがあります。
次に、このモジュレーションをアサインする画面に移ります。
一見4つのパラメーターしかありませんが上の黄色いバーをクリックすることで他のパラメーターが現れます。
最後に、アサイン画面に入るボタンの右にある波形のボタンをクリックすることでMIDIもしくは音源を読み込む画面に移ります。
というわけで以下の設定でテスト動画を作っってみました。
いつものドラム音源を読み込みAM1でRADIUSパラメーターを動かしてみます。
音の入力レベルに合わせて円の大きさが変わっていますね。
その他SETTINGSでサンプルレートやフレームレートなどを設定することができます。
さて、上部にPATCHというプリセットぽいものがあるのでいくつか試してみます。(音に反応するようにパラメーターは変えます)
ポップなものから選んでみましたが、禍々しいものもあります。
色々みた印象ではややダークなものが多めかなと思いました。
まとめ
音に反応して映像を作ってくれる面白いツールですね。
画像や動画を背景に使うこともできるので活用の幅もかなり広いです。
映像に困ってる場合はとりあえずこれで作ってみるというのも手なのではないでしょうか。
現状スタンドアローン/UA/VSTにしか対応していないようで、AAX非対応のためPro toolsで使えないのが自分の中では欠点かなと思います。
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