今回はMinimal Audioの「Fuse Compressor」について書いていこうと思います。
Fuse Compressor
1〜6バンドまでに対応したマルチバンドコンプレッサーです。
Minimal AudioらしいシンプルなUIですね。
とりあえず見ていきましょう。今回のバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
右上のデフォルトで3BANDSと書いてあるところでバンド数を選択できます。
パラメーターがわかりやすくなるように一旦バンド数を1とします。
メインの設定はDOWNWARDとUPWARDで行います。
やや名称が独特なのでわかりにくいですが、
DOWNWARDは通常のコンプレッサーと同じくレベルが一定以上(THRESHOLDで決めた値)になったときにリダクションを行う役割をしています。
一方のUPWARDは逆に一定のレベル以下(THRESHOLDで決めた値)の時にブーストを行うパラメーターです。
例えば、このような極端な設定にしてみます。
この設定だと-3.0 dB以下の音がブーストされるため、音が大きく(特にレベルの低い部分が)なっていることがわかると思います。
また、UPとDOWNのTHRESHOLDを同じ値にすることで強制的にレベルを揃えることもできます。
RATIOを上げてさらに圧縮してみます。
だいぶレベルが一定になりますね。
ATTACKとRELEASEに関してですが、上部にADAPTIVE TIMEというパラメーターがあります。
これは高域のバンドほどATTACKとRELEASEが速くなり、低域ほど遅くなるというように偏りをつけるためのものです。(よって現在の1BANDSでは意味がないパラメーターです)
ATTACKとRELEASEをDOWNWARDのTHRESHOLD -7.0 dBで試してみます。
まずATTACKとRELEASEがデフォルトの値から
右にあるSOFT KNEEも同様に試してみます。
右下にはMinimal Audioのプラグインには常設されているリ簡易的なリミッターがあります。
ここで、6バンドにして先ほど試せなかったADAPTIVE TIMEとTILTを動かしてみようと思います。
まず6バンドにしてある程度リダクションが働く設定にします。
先にADAPTIVE TIMEから。
次にTILTです。
プリセット
ここからはプリセットを試していきます。
最後に適当にパラメーターを振ってみます。
アコギ
次にアコギでも試してみます。まずバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
プリセットから試していきます。
最後に自分で適当にパラメーターを振ってみます。
ベース
最後にベースで試してみます。まずバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
プリセットから試していきます。
最後に自分で適当にパラメーターを振ってみます。
まとめ
最大バンド数が6つあるのでかなり細かいリダクションを行うことのできるコンプレッサーですね。
UIも最初は戸惑いますが少し慣れれば問題なく扱うことができると思います。
音の色付けが少ないのでいろいろなソースに使えそうです。
ただ、音を再生している状態じゃないと設定の変更がUIに反映されない(内部では反映されているようですが)バグがあるように見受けられました。
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