今回はiZotopeの「Ozone 12 Advanced」について書いていこうと思います。

Ozone 12 Advanced
かなりたくさんのモジュールを含んだマスタリングのためのエフェクトセットです。
具体的に何が含まれているかというとCORE 8種類、MODERN 9種類、VINTAGE 4種類の計21種類となっています。

ちなみにElements、Standardとの違いは下の様になっています。(公式サイトから引用)
Ozone 12の機能比較
| Elements | Standard | Advanced | |
|---|---|---|---|
| Master Assistant: Custom Flow NEW | ● | ● | |
| Master Assistant: Assistant View | ● | ● | ● |
| Modules available as separate plugins | ● | ||
| Bass Control NEW | ● | ● | |
| Clarity | ● | ||
| Dynamic EQ | ● | ● | |
| Dynamics | ● | ● | |
| Equalizer | ● | ● | |
| Exciter | ● | ● | |
| Imager | ● | ● | |
| Impact | ● | ||
| Low End Focus | ● | ||
| Master Rebalance | ● | ||
| Match EQ | ● | ● | |
| Maximizer | ● | ● | |
| Spectral Shaper | ● | ||
| Stabilizer IMPROVED | ● | ● | |
| Stem EQ NEW | ● | ||
| Unlimiter NEW | ● | ||
| Vintage Compressor | ● | ● | |
| Vintage EQ | ● | ● | |
| Vintage Limiter | ● | ● | |
| Vintage Tape | ● | ● |
これらを個別にインサートすることもできるのでまずは別々に見ていこうと思います。
今回のバイパス↓
Dynamic EQ

比較的シンプルなダイナミックイコライザーです。
AttackやReleaseなど基本的なパラメーターは揃っていますね。

左上でAnalogまたはDigitalを切り替えることができます。

2つの◯はStereoとMid/Side等の切り替えです。

Transient/SustainはTransient部分とSustain部分に別々のEQ設定を行うモードです。


バンドをいくつ作れるか試したところ、最大で6つのようです。

プリセット

プリセットを試してみようと思います。












Dynamics

Dynamicsはマルチバンドに対応したコンプレッサー/リミッターです。
ConpressorのThresholdを-30dBくらいにしてみます。

バンド数は最大で4つです。

次に、リミッターを試してみます。ここではGain Matchを有効にします。






4つ全てのバンドでコンプレッサーとリミッターの設定を行うことができるので設定の幅はかなり広いです。

プリセット

ここからはプリセットを試していきます。
























Equalizer

こちらもシンプル寄りのイコライザーです。
左上のボタンを押すことで各バンドの数値を操作する画面にもできます。

カーブの種類は17通りとかなり多く用意されています。





適当に1バンド配置してみます。


次は5バンドほど適当に配置してみます。(Gain Matchを利用します)

デフォルトだと左上がAnalogになっていますがこれをDigitalに切り替えることができます。

プリセット

ここからはプリセットを試していきます。























Exiciter

4バンドのマルチバンドに対応したエキサイターです。

歪みの種類が7種類ありますがとりあえずAmountを10.0にして試してみます。

せっかくなのでOversamplingを有効にします







その他Mid/Sideモード、Transient/Sastainモードとローパスフィルターが備わっています。


プリセット
ここからはプリセットを試していきます。


























Imager

最大4バンドで使えるイメージャーです。
アナライザーにはいくつかの方式があり、
通常の周波数帯域(上)と極性サンプル(下)

相関トレース(上)と極性レベル(下)

ステレオ幅スペクトル(上)とリサージュ(下)

があります。
パラメーターの設定ですが、左下にある上下のスライドバーがメインで上に動かすと音がSideに寄り、下に動かすとMidに寄ります。


スライドバーの右にあるStereoize、Recover Sidesの2つのつまみですが
Stereoizeはスライドバーを上に動かしてSideに広げたときに関わるパラメーターで、
Recover Sidesはスライドバーを下に動かしてMidに寄せたときに関わるパラメーター
なのでどちらか対応する方に動かした時にしか有効になりません。
個別に見ると、StereoizeはIモードでは遅延させたMid信号をSideに混ぜることでステレオ化を実現します。


IIモードでは従来のステレオ化に変わる新しい方式のものとありますが詳細は不明です。
トランジェントを維持するのに役立つとのこと。

Recover SidesはMid化した際、Side成分を復元するパラメーターです。


プリセット

ここからはプリセットを試していきます。






















Match EQ

リファレンスの周波数特性をキャプチャし、それに近づけてくれるEQです。
まず、リファレンスとなる音源を再生し、1のCaptureを押しキャプチャできたらStopで止めます

適用したいトラックも同様に再生し2のCaptureを押しStopで止めます。

するとこうなりました。

Smoothingを上げると適用するEQカーブが大雑把になり、下げると細かくなります。


Amountでカーブの適用強度を決めます。



Amount 100 %、Smoothing 0 %にすると最も強くEQをかけることになります。

まあここまで強くすることはまずないですね。
プリセット

ここからはプリセットを試していきます。






















Maximizer

いくつかのアルゴリズム方式が選択できるマキシマイザーです。
とりあえずこの設定でアルゴリズムを試してみようと思います。










基本的に数字が増えるほど負荷が高く高品質になっていきます。(Low Latencyは軽いです)
CharacterでAttackとRleaseを調整します。(IRCのタイプに合わせた調整になるそうです)



Upward Compressは小さい音をブーストするパラメーターです。


Soft Clipで歪みを加えます。
歪みが始まるレベルが3段階で設定でき、
Hは-30dbfs、Mは-9dbfs、Lは-3dbfsとなっているそうです。






Transient Emphasisはリミッターが掛かる前にトランジェントを整えるパラメーターだそうです。




Stereo Independenceは過去のOzoneにあったStereo Unlink controlの進化版とありますが詳細は不明です。
Transient部分とSastain部分で別々の設定を行うことができます。






プリセット

ここからはプリセットを試していきます。































まとめ
COREというだけあって基礎的なものが多かったですね。
トラックでも使えそうです。
中編、後編に続きます。
ショップサイトはこちら↓
Standard↓
Elements↓
Educational Version↓
クロスグレード↓
アップグレード↓
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。



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