今回はiZotopeの「Ozone 12 Advanced」について書いていこうと思います。

Ozone 12 Advanced
前編、中編に引き続きVINTAGE 4種類を見ていきます。

今回のバイパス↓
Vintage Comp

とてもシンプルなコンプレッサーです。
まずデフォルトだとこんな感じ↓

とりあえずある程度リダクションが起こる設定にしてみます。

左にModeがあるので左右の2つを試してみます。


Attackは0.1〜100.0ms、Releaseは30.0〜150.0msの間で設定することができます。




上部にはサイドチェインフィルターがありリダクションのソースとして使う範囲をブースト/カットすることができます。
プリセット

ここからはプリセットを試していきます。












Vintage EQ

こちらもシンプルなパラメトリックイコライザーですね。
Lowから順番に試していきます。(周波数はデフォルトのものでやっていきます)








プリセット

ここからはプリセットを試していきます。











Vintage Limiter

シンプルなリミッターです。デフォルトだとこんな感じ↓

Ceilingで出力レベルの上限を決め、Thresholdでlimitingを開始するレベルを決めるとありますが
実際のところThresholdはCeilとの差がInput Gainとなるもの、として捉えるのがいいような気がします。


True Peakモードもあります。

右にCharacterとありますがこれはAttackとReleaseを左のModeに応じて調整するパラメーターです。









プリセット

ここからはプリセットを試していきます。













Vintage Tape

シンプルなテープエミュレーターですね。デフォルトだとこんな感じ↓

左のSpeedでテープの回る速さを変えます。


Input Driveで入力レベルを調節します。上げると歪みます。


ここを+にした時のほうが回転数による違いがわかりやすいかもしれません。


Biasは歪み方を変えます。上に持っていくとダイナミックレンジが狭まり、重心低めの歪み方で
下に持っていくとやや高い周波数帯域中心の歪み方になるそうです。


Harmonicsは付与される倍音量を調整します。歪みがわかりやすいように引き続きInput Driveを最大にします。


Low Emphasisは低域のピークを強調するかしないかを調整します。
低い値にすると低域が全体的に平らになり濁りのない暖かい音になるそうです。
高い値にすると低域のピークが強調されパンチのある響きになるそうです。



High Emphasisは高域が失われたときまたは煌びやかになりすぎたりした場合にそれらを補正するパラメーターだそうです。
高い値にすると高域に煌めきが付与され、低い値にすると高域にロールオフ効果が加えられるそうです。



プリセット

ここからはプリセットを試していきます。




















Ozone 12

ここまで長々と書いてきましたがOzone 12には自動でモジュールを組んでくれる機能があります。

中央上にある丸いボタンをクリックするとこのように解析を始める画面が現れます。
One-Clickを選び音源を再生すると解析が始まります。

解析の結果がこちら↓


なぜかデフォルトがJazzになっているので他も試してみます。


































ちなみにCustomでは使用するモジュールを予め選択したり、適用度の設定を行ってからアシスタントを開始することができます。

プリセット

プリセットも用意されています。All Purpose Masteringを試してみます。



















まとめ
かなり多機能なマスタリングツールですね。
オーディオリペア的なモジュールも用意されているのでかなり細かいことが行えるでしょう。
また、トラック単位で使えそうなものもあるのでMIXでも使えるかもしれません。
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Standard↓
Elements↓
Educational Version↓
クロスグレード↓
アップグレード↓
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。

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