今回はLindell Audio「Lindell 80 Series」について書いていこうと思います。


Lindell 80 Series
Neveのモデリングプラグインですね。
チャンネルストリップになっている80 Channelと

ラインアンプのみとなっている80 Busがセットで入っています。

80 Seriesの方はプリアンプ、イコライザー、コンプレッサー、ゲートといった内容になっていますね。
また、設定画面(右上のボタン)では各種基礎的な設定をすることができます。

Calibrationでメーターの設定

オーバーサンプリングはこんな感じ。

今回は基本的にはデフォルトの2xで試してみます。
あと、デフォルトではノイズがオンになっていますが、今回は基本的にオフにします。

あとはオペアンプのクリッピングですね。

こちらも今回は基本的にそのままSoftにしておきます。
それでは、順番に見ていきましょう。
まず、今回のバイパスはこちら↓
80 Seriesをデフォルトで入れるとこんな感じ。

そして、全てをオフにしたのがこちら↓

プリアンプ部
THDで歪みの量を決め、LINEつまみでブーストです。



-20dBのボタンは単純にInputが20dB下がるようですね。
UNITYボタンはオートゲイン機能のようです。

このボタンを使うことで音量を変えずに音の変化のみをコントロールできるようになります。
イコライザー部
フィルターとしては、ハイシェルフ、ミッドベル、ローシェルフ、ハイパスフィルター、ローパスフィルターですね。
2軸になっているのでちょっと操作しにくいかもです。
84ボタンを押すことで、見た目がちょっと変わります。

はいシェルフの帯域選択ノブがなくなり、ローパスフィルターの表示が省略されますね。
また、ハイパスフィルターの帯域が変わっているように見えますが音を聴いてみるとあまり違いがわかりませんね。


値が変わって見えますが同じかもしれませんね。
次にローパスフィルターを試してみます。

ローパスフィルターはハイパスフィルターと比べると緩やかな効きをしてるような気がします。
次にローシェルフです。


なかなか暖かい低音ですね。
次にMIDです。


ミッドの効きは素直な感じですね。
次にハイシェルフです。


程よく倍音が強調される感じでなかなかいいですね。
ちなみにHi-Qがオフだとこんな感じ


そこまで変わらないかもですね。
ハイシェルフは84モードだと音が変わるようです。


ちょっと効きが強めになりますね。
コンプレッサー部
コンプレッサー部は下のボタン以外に特殊なパラメーターはありませんね。
あまり見かけないRECOVERYはリリースタイムのようです。
とりあえず低RATIOから



RATIOは低めの方がいいかもしれませんね。
また、SC HPFは400.0Hzまでの範囲で設定できます。

RECOVERYを動かすとこんな感じです。


アコギだとリリースは短めの方がいいかもですね。
次に下の各ボタンですが、FASTはアタックタイムが早くなるようです。

NIVEAUはコンプレッサーのサイドチェーンをアクティブにして自然なコンプレッションにするらしいですが、いまいちよくわかりませんね。

NUKEボタンを押すとオーバーロードさせることでハードなコンプレッションになるそうです。

というわけで適当にパラメーターを割り振ってみました。

なんとなくこんな感じかなというところです。
ゲート部
GATEはノイズゲートのことだと思いますが、あまりよく見るエフェクトではないですよね。
Hysteresisはゲートが開くレベルと閉じるレベルに差をつけるようです。
0だと同じレベルでゲートが開き、閉じるわけですが、
20にするとゲートが開くレベルが10dB増えて閉じるレベルが10dB減るといった具合です。
THRESHOLDはゲートが開閉するレベルですね。
RANGEはゲートが閉じている時にどれだけレベルを下げるかというパラメーターです。
RECOVERYはコンプレッサー部と同じくリリースタイムですね。
ここでゲートが閉じるのにかかる時間を設定します。

RECOVERYが短いとこのようにすぐ音が切れますが、

長いと音がゆっくりと下がるようになります。
下のFASTボタンはアタックタイムですね。
デフォルトだと500usですが、50usになるそうです。(多分マイクロ秒のことだと思います)

EXPボタンはエキスパンダーモードで、レシオが100:1から2:1に下がります。

INVはGATEの逆でレベルがTHRESHOLDを超えた時に音が出なくなるというものです。

ゲートやエキスパンダーについては
こちらにまとめたのでもしよろしければどうぞ
TMT
右から2列目の上にTMT insideという部分があり、1という数字が書いてありますが、
これは電子部品の違いを再現するパターンなんだそうです。


32通りあるみたいなんですが、あんまり違いがわかりにくいような気がしますね。
オーバーサンプリング
ちょっとここでオーバーサンプリングをしてみます。
設定はTMT1の時と同じです。
ちなみにオフだとこんな感じ
オーヴァーサンプリングの値が増えるほど音の輪郭が際立つような感じですね。
Bus

こちらはラインアンプのみのモジュールですね。
Channelのプリ部とはTRIMの幅が+-10dBなところが違うのでしょうか。
まず、通すだけ
TRIMを少し上げてみます

次にTHDを変えてみます。


歪みだけが欲しい場合は便利かと思います。
おまけ
最後にいつものドラムので試してみました。まずはバイパス↓
パラメーターは適当です。

シャキッとした倍音がいい感じですね。
まとめ
プリアンプ部は割と控えめながらも程よい倍音を足してくれるので
なかなか使い勝手がいいのではないでしょうか。
EQとコンプ部は調整程度がいいかもですね。
ゲートは使う必要があればという感じだと思います。
負荷もそこまで重くないのでなかなか便利ですね。
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よかったら見ていってください。
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