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Sound Particles – Densityについて

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今回はSound Particlesの「Density」について書いていこうと思います。

Density

このプラグインは単体の音源をあたかも複数人で演奏しているかのような効果が得られるGranular FXと呼ばれるものです。

おそらく、ディレイとピッチシフター、パンコントロールを組み合わせたものなんじゃないかなと思います。

とりあえずみていきましょう。今回のバイパス↓

デフォルトだとこんな感じ↓

使い方

まず最初にパラメーターをコントロールする画面がBASIC、DETUNE、MULTIPITCHの3種類あります。

↑BASIC
↑DETUNE
↑MULTIPITCH

これは触れるパラメーターの数に違いがあり、BASICだと大まかに主要なパラメーターのみで手軽にセッティングができるようになっていて

MULTIPITCHだと全てのパラメーターを設定できるようになっているそうです。(DETUNEはその中間)

要は触れるパラメーターの幅が広がるだけでやっていることは同じとなっているんですね。

ということでMULTIPITCHの画面を元に使い方を書いていこうかなと思います。

ちなみにマニュアルによるとシグナルフローはこのようになっています。

まず一番目立つDETUNEつまみですが、これは付加する音の音程が揺れる幅をコントロールします。

↑DETUNE 0.0
↑DETUNE 1.00
↑DETUNE 12.00

このつまみはやや勾配が特殊で3時くらいの位置で1.0 STEPS(半音)となり、その後は12.0STEPS(1オクターブ)までの範囲で設定ができるようになっています。

その右のDELAY RANGEはVOICE(複製音)にかけるディレイタイムをランダムで変調させる範囲を設定します。

↑DELAY RANGE 0ms
↑DELAY RANGE 1000ms

GRAIN SIZEはGRAIN(粒子)の継続時間範囲となっていますがここでいうGRAINがどういうことなのかよくわからないですね。

VOICEそれぞれの音像の大きさのようなものでしょうか?

↑DELAY RANGE 500ms
↑DELAY RANGE 1000ms

DYNAMIC RANGEでは粒子(おそらく複製音のこと)の音の減衰のランダムな範囲を決めます。

コンプレッサーのようなものですかね。

↑DYNAMC RANGE 0.0 dB
↑DYNAMC RANGE 60.0 dB

POSITION DIVERGENCEは粒子の距離を設定します。0%にすると近くに、100%にすると遠くになります。

↑POSITION DIVERGENCE 0%
↑右下の図のオレンジと青の点の動きが速くなる
↑POSITION DIVERGENCE 100%

VOICE SPEEDは複製音の動く速さを設定します。

右下の点の速さがこちらの方がよく変わり、0で停止します。

↑VOICE SPEED 0.0 deg/s
↑VOICE SPEED 0.0 deg/s
↑ちなみに、POSITION DIVERGENCEとVOICE SPEEDを共に0にすると点が1箇所に集まり停止します。
↑POSITION DIVERGENCE 0% VOICE SPEED 0.0 deg/s

MOVEMENTで点の動き方の規則性を決めます。

Randomの他にClockwise(時計回り)とCounter-Clockwise(反時計回り)があります。

↑Clockwise
↑Counter-Clockwise

GRAIN TYPEで複製音の方式を決めます。

Regularの他にReverse(おそらく逆再生)とBoth(RegularとReverseの両方)があります。

↑Reverse
↑Both

左下にはXY PADというものがありますが、これは選択した任意のパラメーターを2次元の図で制御する画面のようです。

↑X軸のパラメーター選択
↑Y軸のパラメーター選択

中央下のパネルでは粒子のグループ設定を行います。

右の丸い図では青い点が6つ、オレンジの点が2つとなっていますがこれのことですね。

PITCHで音の高さ(-24〜+24の±2オクターブまで)、VOICES Nr.で点(複製音)の数、GAINで音の大きさですね。

MとSはそれぞれMuteとSoloの略です。

最高8スロット(グループ)まで増やすことができます。

↑8スロット

右上のINとOUTで入力方式の選択を行うことができます。

↑入力の方式選択
↑出力の方式選択
↑Stereo (Blumlein)
↑Stereo (MS)
↑Stereo (XY)
↑Binaural

あとは右下のINPUT、OUTPUT、VOICESで音量バランス調整ができますね。

これでパラメーターは全てですが、一応BASICにも触れておこうかなと思います。

SMALL ENSEMBLE(4Voices)とLARGE ENSEMBLE(16Voices)でVOICEの数を設定します。

DETUNは音程を揺らす共通のパラメーターで、ADD BASSは一オクターブ下の音を加えるボタンです。

SMALL ENSEMBLEの時は2Voices、LARGE ENSEMBLEの時は6Voicesが追加されます。

プリセット

それではプリセットを試していきます。

↑プリセットのバリエーションはこんな感じ
↑Centre of the Chair
↑Guitar Shimmer(音量注意)
↑Delayed Reversion
↑Domination(音量注意)

オルガン

一応オルガンでも試してみます。バイパス↓

プリセットから

↑Highs
↑ReeVerb
↑Instant Mistery
↑Small Fifths

まとめ

使い方次第で面白い効果を発揮するプラグインかなと思います。

擬似的に演奏者を増やしたかのような演出が行えますね。

音数を増やすと結構重たくなるのでそこは注意が必要かもです。

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