今回はOutputの「Movement」について書いていこうと思います。
Movement
機械的なUIが印象的ですね。
中身は6種類のエフェクトを4つ配置できるモジュールが2つあるマルチエフェクトプラグインです。
(他、1モジュールあたり2つのLFOがついています)
とりあえずみていきましょう。今回のバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
6つのエフェクトの内訳は下の画像の通りとなっています。
delay、filter、reverb、eq、dist、compの6種類ですね。
それぞれみていきましょう。
delay
とりあえずFeedback 0 %でディレイ音が聴き取りやすい設定にしてみました。
左のtypeではTriplet(三連符)、Dotted(付点八分)を設定することもできます。
TimeはDAWのBPMに対して1/256から1/1の設定ができますがmsで直接決める方法は見つけられませんでした。
Feedbackで音の繰り返しを決めます。
Spreadで左右の広がりを調整します。
HP、LPでハイパスフィルターまたはローパスフィルターをかけます。
Dry/Wetは原音とエフェクト音の比を設定します。
最後に、Reverseをonにするとリバースディレイとなります。
filter
シンプルなフィルターです。Cutoffでフィルターの周波数を、Resonanceでフィードバック回路に通す量を設定します。(フィルターを何回も通ることによりフィルターの効きが鋭くなります)
波形の種類は6通り用意されています。
それぞれ違いがわかりやすい設定で試してみます。
reverb
こちらもシンプルなリバーブです。
Pre Delayでリバーブ音が出てくるまでの時間差を調整します。
(わかりやすいようにDry/Wetを75%にしてます)
Sizeで反響の強さを設定します。
HP、LPでハイパスフィルター及びローパスフィルターをかけます。
Dry/Wetは原音とエフェクト音の比の設定です。
eq
2バンドのイコライザーです。
波形は次の3つが用意されていますがバンド2つでそれぞれ別々の波形を選ぶことはできないようです。
WidthはバンドのQ幅に該当するパラメーターですがこれも2つのバンドで共有されているようです。
適当に周波数を設定してWidthを設定してみます。
Shelvingでは1がローシェルフ、2がハイシェルフとなります。
High-Pass/Low-PassにはRes(レゾナンス)の設定がついてきます。(これはHP、LP独立してそれぞれ設定できます)
Dry/Wetは原音とエフェクト音の比の設定です。
dist
Crunch、Driveの2種類が搭載された歪みエフェクトです。それぞれの歪み方を比べてみましょう。
やはりDriveの方が歪みが強いですね。
HP、LPでハイパスフィルター及びローパスフィルターをかけます。
Dry/Wetは原音とエフェクト音の比の設定です。
comp
こちらもシンプルなコンプレッサーですね。
リダクションがいい感じにかかるような設定にしてみます。
Warmthは暖かみを加えるパラメーターです。
XY Control
中央に赤と青の丸がありそれでパラメーターの値をコントロールすることができます。
任意のパラメーターを右クリックすると、下のようにAssign to XY Controlと表示されます。
するとこのように表示され中央の◯でパラメーターを動かせるようになります。
engine AのエフェクトパラメーターはY slider、engine BのエフェクトパラメーターはX sliderで制御することになります。
rhythm
名称はrhythmとなっていますが要するにLFOのことです。(それ以外にもありますがそちらは後述)
start phaseでLFOの開始位置(位相)を設定します。
chaosはLFOの幅(縦軸)にランダム性を加え、変化量が一定にないらないようにします。
rateで周期を決めますがこちらもDAWのBPMに同期させる方法のみでms(ミリセコンド)で操作するモードは見当たりませんでした。
fluxをオンにするとrateをもう一つのモジュレーションで動かすことができます。
ただ、LFO以外にもシーケンサーで動かすStepやSidechain信号で動かすモードも搭載されています。
Stepはシーケンサーでモジュレーションさせる方式です。
stepsは1〜32まで設定することができます。
patternは12×3の36通りあります。
step shapeはシーケンサーが来たときにパラメーターを動かすエンベロープです。
swingはシーケンサーの動きに偏りをつけるパラメーターです。
rateの設定方法はLFOと同じですね。
Sidechainは外部入力されるソースのレベルでパラメーターを動かすモードです。
gainで反応性を調整し、attack、releaseでエンベロープを設定します。
offsetはサイドチェイン信号が入力されてから反応するまでのタイムラグの設定ですね。リバーブのプリディレイみたいなものです。
下にある- duck、boost +、- full range +でリダクションに使うのか、ブーストに使うのかまたはその両方かを決めます。
最後に、LFOの適用方法はLFOの番号を任意の値にドラッグしてrhythm amount rangeの値を設定するという流れです。
プリセット
ここからはプリセットを試していきます。
最後に自分で適当にパラメーターを振ってみます。
ベース
ベースでも試してみます。まずバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
プリセットから試していきます。
最後に自分で適当にパラメーターを振ってみます。
まとめ
6種類のエフェクトと2×2個のLFOでかなり多様な音作りをすることのできるプラグインだと思います。
かなりできることの自由度は高いです。
ただ、例によってCPU負荷はやや高めです。
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