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MAAT – thEQredについて

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今回はMAATの「thEQred」について書いていこうと思います。

thEQred

前回のthEQorangeに引き続きMAATのthEQシリーズその2です。

UIは色が違うだけでとくにそれ以外に異なる点はなさそうですね。

↑細かいUIの設定などはthEQorangeと同じなのでこちらを参照してください

これはthEQorangeの日本語マニュアルからの抜粋ですが、

thEQ ファミリーの各メンバーはそれぞれ異なる目的を果たします。

thEQorange は分析的な作業、つまり不適切なミックスの修正、サブソニックの除去、周波数の極端な部分でのノイズや雑音の抑制に最適です。

一方 thEQred は、リニアフェーズでありながら材料をスペクトル彫刻で改善する美的な用途に向いています。

ローカットが必要な場合は thEQorange を、音色や声質を変えたい場合は thEQred を選んでください。リニアフェーズから離れる場合はthEQblue を選んでください。

thEQblue はアティテュードを持つ赤色として考えてください。

thEQblue の12 種類の異なるフレーバーはそれぞれ独自の雰囲気を持ちながら、すべての thEQ 製品の清潔さを保っています。

従来の EQ で十分だと思うなら、まず thEQblue を試してみるべきです。

ということなのでどちらかといえばピークやシェルフでのブースト/カットに向いているらしいですね。

とりあえず見ていきましょう。今回のバイパス↓

デフォルトだとこんな感じ↓

選択できるカーブは下の8種類です。

thEQorangeには下の3つは含まれていないのでこちらのほうが選択できるカーブが多いことになりますね。

低域に関するカーブから見ていこうと思います。(ただし、VariSlopeは最後)

Lo Cut

300Hzで試してみます。

↑Lo Cut 300 Hz

同様の設定でthEQorangeを試してみます。

↑Lo Cut 300 Hz thEQorange

同じ0.71 QでもthEQorangeの方がカーブが急になっているのでカットされているのがわかりやすいですね。

Lo Shelf

400Hzで試してみます。

↑Lo Shelf 400 Hz -10.0 dB
↑Lo Shelf 400 Hz 10.0 dB

同様の設定でthEQorangeを試してみます。

↑Lo Shelf 400 Hz -10.0 dB thEQorange
↑Lo Shelf 400 Hz 10.0 dB thEQorange

Bell

700Hzで試してみます。

↑Bell 700 Hz -10.0 dB
↑Bell 700 Hz 10.0 dB

同様の設定でthEQorangeを試してみます。

↑Bell 700 Hz -10.0 dB thEQorange
↑Bell 700 Hz 10.0 dB thEQorange

Hi Shelf

1.00kHzで試してみます。

↑Hi Shelf 1.00 kHz -10.0 dB
↑Hi Shelf 1.00 kHz 10.0 dB(音が大きいのでAUTOGAINを入れましたが音量注意です)

同様の設定でthEQorangeを試してみます。

↑Hi Shelf 1.00 kHz -10.0 dB thEQorange
↑Hi Shelf 1.00 kHz +10.0 dB thEQorange(音が大きいのでAUTOGAINを入れましたが音量注意です)

Hi Cut

1.20 kHzで試してみます。

↑Hi Cut 1.20 kHz

同様の設定でthEQorangeを試してみます。

↑Hi Cut 1.20 kHz thEQorange

Lo Shelf VariSlope

ここからはVariSlopeを試していきます。

Lo Shelfは500Hzとします。

↑Lo Shelf VariSlope 500 Hz -10.0 dB
↑Lo Shelf VariSlope 500 Hz 10.0 dB

Hi Shelf VariSlope

Hi Shelfは1.00kHzで試してみます。

↑Hi Shelf VariSlope 1.00 kHz -10.0 dB
↑Hi Shelf VariSlope 1.00 kHz 10.0 dB

Lo/Hi Cut VariSlope

700Hzで試してみます。

↑Lo/Hi Cut VariSlope 700 Hz 0.40 Q
↑Lo/Hi Cut VariSlope 700 Hz -0.40 Q

Qを動かすとカーブがこのように変わります。

↑Lo/Hi Cut VariSlope 700 kHz 4.00 Q
↑Lo/Hi Cut VariSlope 700 kHz -4.00 Q

簡単な設定例

適当にシェルフブーストをしてみました。

似た設定でthEQorangeを試してみます。

おまけにtranQuilizr G2も試してみます。

スネア

スネアでも試してみようと思います。まずバイパス↓

適当にパラメーターを振ってみます。

似た設定でthEQorangeを試してみます。

おまけにtranQuilizr G2も試してみます。

ベース

ベースでも試してみます。まずバイパス↓

適当にパラメーターを振ってみます。

似た設定でthEQorangeを試してみます。

おまけにtranQuilizr G2も試してみます。

ハイハット

ハイハットでも試してみます。まずバイパス↓

適当にパラメーターを振ってみます。

似た設定でthEQorangeを試してみます。

おまけにtranQuilizr G2も試してみます。

アコギ

最後にアコギで試してみます。まずバイパス↓

適当にパラメーターを振ってみます。

Lo Cutを入れてみます。

似た設定でthEQorangeを試してみます。

Lo Cutを入れてみます。

おまけにtranQuilizr G2も試してみます。

Low Cutを入れてみます。

まとめ

おおよそ公式が入っている通り、色付けに向いているEQだと思います。

ハイシェルフの音がこのイコライザーの強みなのではないでしょうか。

今回はあまり試しませんでしたがVariSlopeがかなり使えそうですね。

そして、VariSlopeのカーブをthEQorangeにも搭載して欲しいです。(特にLo/Hi Cut VariSlope)

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