今回はSound Particlesの「Density」について書いていこうと思います。
Density
このプラグインは単体の音源をあたかも複数人で演奏しているかのような効果が得られるGranular FXと呼ばれるものです。
おそらく、ディレイとピッチシフター、パンコントロールを組み合わせたものなんじゃないかなと思います。
とりあえずみていきましょう。今回のバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
使い方
まず最初にパラメーターをコントロールする画面がBASIC、DETUNE、MULTIPITCHの3種類あります。
これは触れるパラメーターの数に違いがあり、BASICだと大まかに主要なパラメーターのみで手軽にセッティングができるようになっていて
MULTIPITCHだと全てのパラメーターを設定できるようになっているそうです。(DETUNEはその中間)
要は触れるパラメーターの幅が広がるだけでやっていることは同じとなっているんですね。
ということでMULTIPITCHの画面を元に使い方を書いていこうかなと思います。
ちなみにマニュアルによるとシグナルフローはこのようになっています。
まず一番目立つDETUNEつまみですが、これは付加する音の音程が揺れる幅をコントロールします。
このつまみはやや勾配が特殊で3時くらいの位置で1.0 STEPS(半音)となり、その後は12.0STEPS(1オクターブ)までの範囲で設定ができるようになっています。
その右のDELAY RANGEはVOICE(複製音)にかけるディレイタイムをランダムで変調させる範囲を設定します。
GRAIN SIZEはGRAIN(粒子)の継続時間範囲となっていますがここでいうGRAINがどういうことなのかよくわからないですね。
VOICEそれぞれの音像の大きさのようなものでしょうか?
DYNAMIC RANGEでは粒子(おそらく複製音のこと)の音の減衰のランダムな範囲を決めます。
コンプレッサーのようなものですかね。
POSITION DIVERGENCEは粒子の距離を設定します。0%にすると近くに、100%にすると遠くになります。
VOICE SPEEDは複製音の動く速さを設定します。
右下の点の速さがこちらの方がよく変わり、0で停止します。
MOVEMENTで点の動き方の規則性を決めます。
Randomの他にClockwise(時計回り)とCounter-Clockwise(反時計回り)があります。
GRAIN TYPEで複製音の方式を決めます。
Regularの他にReverse(おそらく逆再生)とBoth(RegularとReverseの両方)があります。
左下にはXY PADというものがありますが、これは選択した任意のパラメーターを2次元の図で制御する画面のようです。
中央下のパネルでは粒子のグループ設定を行います。
右の丸い図では青い点が6つ、オレンジの点が2つとなっていますがこれのことですね。
PITCHで音の高さ(-24〜+24の±2オクターブまで)、VOICES Nr.で点(複製音)の数、GAINで音の大きさですね。
MとSはそれぞれMuteとSoloの略です。
最高8スロット(グループ)まで増やすことができます。
右上のINとOUTで入力方式の選択を行うことができます。
あとは右下のINPUT、OUTPUT、VOICESで音量バランス調整ができますね。
これでパラメーターは全てですが、一応BASICにも触れておこうかなと思います。
SMALL ENSEMBLE(4Voices)とLARGE ENSEMBLE(16Voices)でVOICEの数を設定します。
DETUNは音程を揺らす共通のパラメーターで、ADD BASSは一オクターブ下の音を加えるボタンです。
SMALL ENSEMBLEの時は2Voices、LARGE ENSEMBLEの時は6Voicesが追加されます。
プリセット
それではプリセットを試していきます。
オルガン
一応オルガンでも試してみます。バイパス↓
プリセットから
まとめ
使い方次第で面白い効果を発揮するプラグインかなと思います。
擬似的に演奏者を増やしたかのような演出が行えますね。
音数を増やすと結構重たくなるのでそこは注意が必要かもです。
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