今回はEventideの「TriceraChorus」について書いていこうと思います。
TriceraChorus
Eventideから出た3ボイスのコーラスプラグインです。
銀色のインターフェイスが特徴的ですね。
それでは早速みていきましょう。今回のバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
パラメーター
まず、3ボイスのコーラス音がどうなっているかというと、
マニュアルによれば、下の図のように-120°と0°、+120°といった具合に配置されているそうです。
-120°のものをLEFT、0°をCENTER、+120°のコーラス音をRIGHTと定義しているみたいです。
DEPTH LとDEPTH C、DEPTH RのようにDEPTHが3つあるのはそれぞれの揺れの大きさを調整するためのようですね。
一つ一つ動かしてみましたが、120°の違いはややわかりにくいですね。
ちなみに、それぞれのコーラスボイスは左にDEPTHを左に回し切ってOFFにすると揺れなくなるだけではなくコーラスボイスそのものがミュートされます。
左にあるCHORUS MIXをクリックすることでCHORALE MIXと表記が変わり、
これによりCHORALEモードに移行します。
このモードでは2つの3相LFOが追加され複雑で豊かな揺れが得られるそうです。
RATEでモジュレーションの揺れる速さを設定します。
DELAYでコーラス音のディレイタイムを設定します。
このパラメーターはコーラスに於いては結構重要なパラメーターですね。
原理上、短くするとフランジャーに近くなります。
大抵コーラスとして使う場合は20〜30msくらいにしておくのがおすすめです。
ちなみにマニュアルによると1.5ms〜10msが最適とのこと。
このDELAYパラメーターはCHORALEモード時には挙動が変わり、全てのコーラス音のプリディレイとなります。
DETUNEでLとRの音程をどれだけずらすかを決め、MIXでどれだけ混ぜるかを決めます。
このパラメーターはCHORUS MIXとは独立しているそうです。
ENVでデチューンの音程を下げて元に戻すか、上げて元に戻すかという設定をします。
↑ENV RATEは左上二番目にあるRATEにかかかるエンベロープです。
RATEが左にあると下がってから元に戻り、右にあると上がってから元に戻ります。
ENVのMIXをマイナスにするとレベルの高い時にはコーラスがかからず、
レベルの低い時のみにコーラスをかけるという設定ができます。
音源が歪んだギターなのであまりダイナミクスがなく、わかりにくいかもしれません。
最後のTONEはエフェクト音にのみかかるローカットフィルターまたはハイカットフィルターです。
中央下段にある白い縦棒はEventideのプラグインにはよくある複数のパラメーターを同時に動かすためのバーです。
各ノブの先にある白い点をドラッグすると水色の弧が描けるので、
その時に白いろの縦棒をドラッグすることにより同時にパラメーターを水色の先の位置まで動かすことができます。
使い方によってはかなり強烈な変化を表現できそうですね。
HOTSWITCHボタンはあらかじめ設定しておいたパラメーターに切り替えるという機能があります。
HOTSWITCHボタンを長押しすることでボタンのランプが点滅するのでその時にパラメーターを設定しサイドHOTSWITCHボタンを押して記録します。
ボタンを右クリックをすると設定がリセットされるそうです。
SWIRLボタンはピッチシフトを利用した新たな揺れを追加するモードです。
このモードはRATEの影響を強く受けるんだそうです。
RETRIGボタンはLFOのサイクルをリセットする効果があります。
おおよそこれでパラメーターは全部かなと思います。
プリセット
最後にサンプルとしてプリセットをいくつか試してみます。
なかなか設定の幅が広いですね。自分はなんとなくこんな設定にしてみました。
今回モノラルに入れただけでしたが、ステレオトラックにセンドリターンで入れるのも良いかもしれませんね。
後から気づいたのですが、右上のSOURCEで音源にあったチューニングをある程度してくれるみたいです。
まとめ
Eventideらしいぬるぬるとしたコーラスですね。
結構効果が強いので爽やか系ではないかもしれません。
3ボイスはなかなか珍しいのではないでしょうか。
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前回のEventideのプラグイン記事はこちら↓
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。
コメント
envelope rateはコーラスのLFO速度を変えるものでデチューンは関係無いです
コメントありがとうございます。
確かにENV RATEはRATEパラメーターにかかるエンベロープですね。
訂正しておきます。
ご指摘いただいてありがとうございます。