今回は2CAudio「Precedence 1.5」について書いていこうと思います。

Precedence 1.5
前にBreeze 2.1の記事を書きましたが、
当時はPrecedenceのマニュアルが未完成だったので
アップデートしたら記事を書こうかなということで後回しにしていました。
アップデートが来たので合わせて記事にしようと思います。
使い方
まず今回のバイパスはこちら↓
デフォルトだとこんな感じ↓

あんまり見慣れないパラメーターが多いですが、
真ん中の黄色い丸を動かすことで場所を決めて空間の響きを再現するプラグイン ですね。
中央上部右のβ、μ、ωで部屋の反響アルゴリズムを選択します。
βが標準でμがモノラルより、ωがより広がったモードだそうです。


ちなみに中央上のノブはGAINです。
中央上左の○はインプットモードの選択です。
リングが重なっているようなのがDirectモード(デフォルト)で
○がモノラルモード、左下は広がり方を選択するモードです。
Directモードには←→ボタンがありますが、これは音源の横情報をより強調したい場合に使うらしいです。

モノラルモードにはRとLがあります。


おそらくですが、RとLは聴き手の耳を選択するようです。
モノラルモードでは音源の横方向に関する位置情報が除去されるとのこと。
次にWidth Manipulationモード。



0の方が音がまとまった感じがありますね。
そして中央下はWIDTHノブです。
このパラメーターで中央下にある二つの仮想的なマイクの距離を設定します。


下のWをクリックすると片方のマイクを逆相にできます。


右下のMODはコーラスのようなモジュレーション機能です。

オフにすることもできます。

最後に左下ですが、ここでは主に音源を置いた位置(DISTANCEとANGLE)に対する
音の変化をどのくらいの強さにするのかを設定します。
ここからは左の遠くに設定したところをデフォルトとして比較していきます。

GAINは位置に対して、左右の仮想マイクのゲインの差をどれくらいにするのかを設定します。
このパラメーターは、従来のPan-Lowに近いそうです。


今左に配置しているので、GAINを下げた方が右からも音がよく聞こえるようになり、
GAINを上げると左からしか音があまり聞こえなくなります。
FREQつまみはチャンネル間で周波数変化をどれくらい強めるかを決めます。


大きくすると左右での音の違いが大きくなり、
小さくすると左右であまり音が変わらなくなります。
その右のTIMEは左右の仮想マイクで音を受け取る時間の差をどれだけ強調するかというものだと思います。


TIMEが大きい方が位相のずれが大きく、小さい方が位相のずれが小さいかと思います。
DELTAの文字をクリックすることにより、LOSSパラメーターを設定できるようになります。
これは主にマイクとの距離で音をどれだけ減衰させるかというパラメーターのようです。


GAINが大きいと遠いほど音が小さくなり、
GAINが小さいほど音量は変わらなくなります。
これと同様に、


FREQのパラメーターが大きいほどハイが減衰し、
小さいほどハイは変化しなくなります。
右のX-RANGEボタンはこのLOSSパラメーターをより強調するボタンのようです。

遠くにあるとより音が小さくなります。
BREEZE 2.5との連携
アップデートにより、BREEZEとの連携がより強化されたようです。

Precedence→Breeze
の順でインサートしましょう


IDにくくりついた連携ができます
デフォルトだとこんな感じです。

色々と配置を変えてみます。



というように、Precedenceの位置に応じてBreezeがパラメーターを合わせてくれるようになります。
便利な機能ですね。
また、Breezeと同様、インターフェイスの設定もできます。


例えば、こんな風に

色を好みにできるのはなかなか楽しいですね。
まとめ
なかなかわかりにくいパラメーターが多いですが、
音を配置するという点においてとても役立つのではないかと思います。
Breezeとの連携がやっぱり売りなのではないでしょうか。
ホームページはこちら↓
比較記事を作りました↓
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。
コメント