今回から減算式シンセサイザーについて解説していこうと思います。
前回は「シンセサイザーの分類」について解説しました。
減算式シンセサイザー
減算式シンセサイザーは大まかに言うと、
VCO、VCF、VCAとそれをコントロールするLFO、ENVELOPE MODからできています。
VCOから出てきた音をVCF(フィルター)で加工してVCAで音量を決めます。
図で表してみるとこんな感じです。
VCO → VCF → VCA → 出力
↑ ↑ ↑
LFO、ENVELOPE MOD
LFOとENVELOPE MODは基本的に信号の外側で働きます。
LFO、ENVELOPE MODで揺らすことの出来るパラメータは
シンセサイザーそれぞれで異なります。
正弦波または三角波のLFOでVCOを揺らして
ビブラートにするといった使い方をしますが、
これは造り手の発送次第でいろんなことができますね。
FM変調の機能がついているシンセサイザーの場合は、
VCOの部分で変調の種類を決めます。
シンセサイザーによってVCO、VCF、LFO、ENVELOPE MODがいくつあるのかは異なります。
ですが、VCAはおおよそ一つなんじゃないでしょうか。
シンセサイザーに搭載されているそれぞれの数は、おおよそ
VCO:2~4
VCF:1~2
LFO:2~6
ENVELOPE MOD:1~2
くらいかなと思いますが、これは物によって大きく差があります。
数が多ければ多いほど音作りに幅ができますが、たくさん必要にならない場合もあります。
それと、最近のシンセサイザーはFXがついていることが多いですね。
オーバードライブ、ビットクラッシャー、トーキング・モジュレーター、
コーラス、フランジャー、フェイザー、ディレイ、リバーブ
などなどが搭載されているかなと思います。
エンベロープ
あと、これから必要になるので、エンベロープの概念について押さえておきましょう。
横軸に時間、縦軸に音量を取ると、音が鳴ってから時間と音量の関係は
おおよそこのようになります。
(これは弦を鳴らした時などの電気的にコントロールされていない音の場合です)
音が鳴ってからピークまでをAttack
音がある程度一定になるまでの減衰をDecay
音が安定して伸びている時をSustain
音が小さく消えていく時間をRelease
と呼びます。
シンセサイザーではこの概念をよく用いるので覚えておきましょう。
次回
次回は「VCO」について解説していこうと思います。
今月のプラグインセール情報をまとめてみました。
よかったら見ていってください。
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