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Vengeance Sound – VPS Avenger 2 解説

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今回はVengeance Soundの「VPS Avenger 2」について書いていこうと思います。

VPS Avenger 2

有名ソフトシンセサイザーの一角Avengerがアップデートされて2となりました。

UIはかなりパラメーターが多く複雑に見えますね。

VCO部

中央上にVCO部がありますね。

とりあえず基本的な波形を聴いてみましょう。

↑Saw(ノコギリ波)
↑Square(矩形波)
↑Tri(三角波)
↑Sine(正弦波)
↑Noise
↑Static Noise

OSC 1の右にある+をクリックすることでオシレーターの数が最大5つまで増やせます。

VCO部の左にあるDETUNEつまみでデチューンの設定を行います。

MIXのパラメーターでヴォイスの音量比率を決めます。

↑MIX 100.0%

PANは左右の広がりを調整します。

↑PAN 50.0 %
↑PAN 0.0 %

上のVCSの数値でヴォイス数を設定します。

↑最大7まで設定することができる
↑VCS 7

OCTSでヴォイスをオクターブ上にすることができます。(最大4オクターブ上まで)

↑OCTS 2
↑OCTS 4

下にはヴィブラートの設定があります。

RATEでヴィブラートの速さ、AMOUNTでヴィブラートの幅、FADE INでKeyを押してから実際にヴィブラートがかかり始めるまでの時間を調整します。

FADE INは左下のパラメーターでエンベロープを調整することもできます。

↑ヴィブラートの波形は12種類から選択可能
↑VIB AMOUNT 100.0%

タブをVoicingに切り替えることでオシレーターの複製やサブオシレーター等の設定を行います。

4つまでVCOを複製することができます。

右のパラメーターはCRSがトランスポーズ、TNがピッチ、PANがLRの割り振り、VOLが音量です。

↑TN 100.00 cent PAN Right 100 VOL 200.00 %

サブオシレーターは波形が4つと±1オクターブの設定ができます。

↑INV.で位相反転もあります
↑↑SUB OSC VOL +6.02 dB 正弦波
↑SUB OSC VOL +6.02 dB 三角波
↑SUB OSC VOL +6.02 dB 矩形波
↑SUB OSC VOL +6.02 dB ノコギリ波

Quantizeタブでは音階上に音を動かす設定が行えます。

ONにして鍵盤をクリックするとその度数がアクティブになり、

この状態で鍵盤を弾きながらPITCH FULLのつまみを動かすと指定した上でアクティブにした度数を音が動きます。

↑緑が今鳴っている音
↑PITCH FULLだとつまみを上げ下げした分だけ音が動きますが、その他は指定したオクターブ分の範囲で音が動きます
↑GLIDE SMOOTHは音が動く時にレガートになります
GLIDE QUANTIZEDは音が動く時にアタックがリセットされずに滑らかになる(と思います)

中央左上には音量バランスを調整するLEVEL、移調させるTRANSPOSEやピッチを動かすFINEがあります。

その下はNOISEのレベル調整ですね。

↑3種類のノイズを選択できる
↑NOISE MONO NoiseVolume 100.0 %
↑NOISE STEREO 50% NoiseVolume 100.0 %
↑NOISE STEREO 100% NoiseVolume 100.0 %

FM変調も12種類の波形(その内3つは作成した波形)から選ぶことができます。

↑FM Sine 50.0 %
↑FM Sine 100.0 %

さらに、FMの方式を4通りから選ぶことができます。

↑FM table cut(alias-free) 100.0 %
↑FM table windowed 100.0 %
↑FM Oversampled (!high CPU) 100.0 %

AM変調も同様に12波形から選択することができます。

↑AM Sine 50.0 %
↑AM Sine 100.0 %

FMとAMにあるRATEで変調の速さを決めます。

↑ここでつまみの止まる位置の間隔を決める(HarmonicだとおそらくRATEつまみが音階に対応する位置で段階的に動くようになる)
↑AM Sine 100.0 % RATE 100.0 %

右上のX-SIDEで波形に偏りを作ることができるようです。

↑X-SIDE -100.0 %
↑X-SIDE 100.0 %

X-MIDにすると真ん中への偏りになるようです。

↑X-MID -100.0 %
↑X-MID 100.0 %

FORMANT Xではフォルマントの設定ができます。

↑FORMANT X -100.00 %
↑FORMANT X 100.00 %
↑FORMANTはいくつかのモードがある
↑FORMANT-FADE -100.00 %
↑FORMANT-FADE 100.00 %
↑FORMANT-CUT -100.00 %
↑FORMANT-CUT 100.00 %
↑FORMANT-FADE CUT -100.00 %
↑FORMANT-FADE CUT 100.00 %

その下のBITSはビットクラッシャーですね。

↑BITS 50.00 %
↑BITS 0.00 %
↑BITS(ビットクラッシャー)RATE(サンプリング周波数を低くする)BOTH(両方)を選択できる
↑RATE 0.00 %
↑BOTH 0.00 %

右下のWSYNC-ADDは波形を繰り返すことで音を変えるパラメーターです。

SYNC PUREだとわかりやすいのでそこから試してみます。

↑SYNC PURE 50.00 %
↑SYNC PURE 100.00 %

波形の周期が短くなったことによりピッチが上がったのと同様の効果となっていますね。

SYNC ADDの場合は波形との足し算となります。

↑SYNC ADD 100.00 %

WINDOWED SYNC PUREの場合は波形の両端でSYNC効果が弱くなります。

↑WINDOWED SYNC PURE 100.00 %
↑WINDOWED SYNC ADD 100.00 %

その他、VCOにはいろいろな波形が含まれています。

↑Synthesis Spectre 1
↑Steppy Pitcher Tri
↑Pluck EDM 1
↑Acid Rubber 2

ROUTEで音の経路を設定することができます。

DRUMSをクリックするとドラム音源の設定に移ります。

ここで楽器を割り振って鍵盤で鳴らすことができます。

↑RD Analog 1
↑RD Analog 1 OSC 1 mute

TRIGではクリック音やノイズを出力することができます。

↑Attack Click 1
↑Noise 1000 Nails 1

EDITOR

中央下にはVCOにまつわる各種設定画面があります。

EDITORでは加算式シンセサイザーやハモンドオルガンのように各音程の音量を指定することで音を調整します。

↑FREEに変えることで倍音で区切られない設定に変えることができる
↑BINはその中間のような感じ

LPやHPでフィルターのような設定ができるほか、VSTRENGTHはキーを押すたびにランダムに動かしてくれます。

↑VSTRENGTH 100.00 %

VSPEEDを上げるとVSTRENGTHが動くようになります。

↑VSTRENGTH 100.00 % VSPEED 100.00 %

ARP

ARPでアルペジエーターの設定ができます。

DRM SQ

DRM SQはドラムシーケンサーです。

STEP SQ

STEP SQはステップシーケンサーです。

PITCH

PITCHタブで音程をコントロールします。

↑横軸がキーを押してからの時間で縦軸が音程

RANGEで音程を動かす幅を調整します。

↑RANGE 7
↑RANGE 24

STEPSで音程が動く滑らかさを調整します。

↑STEPS 50.00 %
↑STEPS 100.00 %

FLIPは途中で音程が上がりきったあと元に戻すパラメーターだそうです。

↑FLIP 100.00 %

KEYTRACKは鍵盤と実際に出てくる音程の結びつきを設定します。

具体的には、+100.00 %の時、鍵盤の音と出てくる音は同じとなります。

-100.00 %の時、鍵盤の左右が入れ替わり低い鍵盤は高い音が、高い鍵盤は低い音が出るようになります。

0 %の時、鍵盤の音は全て同じ音となります。

PITCHBENDのUPでピッチベンドの上限を、DOWNで下限を設定します。

PB-LAGは操作してから反応するまでの時間差ですね。

PORTAMENTOでモノ/ポリの設定をします。

POLY LEGATOは同時に押した時はポリで鳴って単音をレガート気味に弾いた場合はモノで鳴るモードです。

TIMEでレガートするときに音が移行する時間を、CURVEでそのエンベロープを設定します。

MOD ENV

↑最大8つまで配置可能

MOD ENVでエンベロープモジュレーションの設定を行います。

MIXER

MIXERで各音要素の音量とPANを設定します。

↑DRUMSのMIX画面
↑AMPSのMIXER画面

ZONES

ZONESで使用する鍵盤の範囲を設定します。

SYS

SYSで基本設定を行います。

↑SKINの設定はこんな感じ

VCA部

右上ではAMPとありますがここでVCAの設定を行うようですね。

↑AMPは最大5つまで配置可能

VOLUMEで音量を決められるほか、右のゲージでベロシティへの反応度合いやそのエンベロープを設定できます。

SPIKEはアタックを強調するパラメーターですね。

↑SPIKE 50.00 %
↑SPIKE 100.00 %

Spike Curveでさらに強調することもできます。

↑SPIKE 100.00 % Spike Curve 100.00 %(音量注意)

PANで左右の割り振りを設定できます。

PAN KTRKはキーの位置が右の音はPANが右になり、左のキーは左のPANに割り振られるパラメーターです。(-に回すと逆になります)

SPLEADは左右の設定ですが、右に回すと右と左がキーを押すたびに交互に鳴るようになり、

左に回すとPANがランダムに割り振られるようになります。

下段は一般的なADRS(とHOLD)の設定ですね。

VCF部

↑VCF部も最大5つ配置可能

こちらも多種多様なフィルターが用意されています。

↑LowPass
↑HighPass
↑BandPass
↑BandStop
↑Special

いくつか試してみます。

↑ANA LP12
↑ANA HP24
↑ANA BP12
↑ANA BS12
↑TRASH FM

RESOでレゾナンスの設定ですね。

↑ANA LP12 RESO 100.00 %

DRIVEは3種類の選択ができます。

↑DRIVE 300.00 %
↑DRIVE(Oversampled) 300.00 %
↑COMB 300.00 %

エンベロープの設定も行うことができます。

↑ENV + 100.00 %
↑ENV + -100.00 %
↑ENV % 100.00 %
↑ENV % -100.00 %

SHAPER部

↑SHAPERも最大5つまで配置可能

SHAPERて何かなと思ったのですが、どうやら歪み系のFXのことっぽいです。(多分)

SOFTは緩めの歪み回路(クリッパーかも)だと思います。

↑SOFT 100.00 %

GAIN1 FREQ1でSHAPERを適用する強さと帯域を設定します。

他をいくつか試してみます。

↑FUZZ 100.00 %
↑FOLD 100.00 %
↑DEVIL1 100.00 %
↑TUB 100.00 %
↑XTREM 100.00 %
↑ZERO-X1 100.00 %
↑EQ ONLY 100.00 %

LFO部

↑LFOも最大5つ

デフォルトだとMOD MATRIXの画面でこれはどのLFOが何にかかっているかを見る場所となっています。

LFOの各種設定はLFO 1(など)をクリックした先で行います。

↑3つあるC-LFOでカーブを形を自分で設定できる
↑選択できる波形は20種類の他、C

適用の仕方はLFO 1などの左にある赤い丸をクリックして適用したいパラメーターへドラッグするだけです。

↑LFO 1 を OSC1 FM に適用(100.00 %)

AvengerはLFOやEnvelop以外のソースもモジュレーションとして使えるようです。

↑こちらが使えるもの一覧

FX部

↑FXは8つインサート可能なモジュールを4つ配置できる

FXの内容は次のようになっています。

例として、ディレイの設定画面はこんな感じ↓

さらに、SEND RACKとMASTER FXもあります。

↑SEND RACK
↑MASTER FX

プリセット

↑購入すると公式で3つのプリセットパックをダウンロードできる

機能は全て見たと思うのでプリセットをいくつか試してみようと思います。(申し訳ないですが音量がまちまちです)

↑AR Morpheus
↑BA Powerbass
↑BA Hard Raw Dub 1
↑BL Bell Pad
↑CH Chords 7
↑CH Pump Jam
↑DL Vikings Drums
↑DL Stepman
↑FX Loosing Coins
↑FX Shut Down
↑GT Lead Guitar Drive
↑WW Nature Leads
↑LD Big Saw 1
↑LD Festival 1
↑LD Power Lead 1
↑MU Steel Guitar 1
↑MU Electric Jagfunk 1
↑OR Organ 90s
↑OR Rocky Organ
↑PD Synth Pad 1
↑PD Everest
↑KB E Piano 1
↑PN Avenger Piano
↑PL Paradise
↑PL Animalistic
↑SQ EDM Power
↑SQ Trap 1
↑SY Soft Square
↑SY Vintage FM
↑TG Kreuz und Quer
↑TG Wavesequencer 1
↑VC Pop Background Choir
↑VO Are You Ready

まとめ

かなり多機能なシンセですね。

どちらかといえばデジタル系の音をしていてEDMなんかに強いシンセサイザーなのではないでしょうか。

ただ、適度な暖かみも持ち合わせているような気もしますね。

ただ、UIはややわかりづらく自分はモノ/ポリの変更をどこでするのかを探すのに時間をかけてしまいました。

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