今回はLeapwing Audio「DynOne 3」について書いていこうと思います。
DynOne3
シンプルな見た目のマルチバンドコンプレッサーですね。
一見機能性に欠けるのでは?と見えてしまうのですが、
中を見てみると多様な使い方ができることがわかります。
使い方
各バンドの分布はこんな感じです。
この範囲で帯域を調整することができます。
コンプレッサーのパラメータでの特徴的な点として、アタックの短い音には早いアタックタイム、
そうでない音には遅めのアタックタイムという二つのアタックタイムを設定できるところがあると思います。(リリースタイムも同様)
アタックタイム、リリースタイムが300 - 400となっているのはそのためです。
THRESHOLDとRATIOの設定範囲はこんな感じです。
1:1より小さいRATIOにできるところが面白いですね。
ちなみにCONTROLS部分を隠すとコンパクトになります。
下に隠れているSETTINGの項目はこんな感じです。
DETECTIONはピークへの反応性を調節します。
CHANNEL LINKはLとRの独立性を調節しているようです。
MULTI MONOなら左右別々のコンプレッションでSTEREOだと同一のコンプレッションといったところでしょうか?
WEIGHTINGは隣接するバンド間でのサイドチェイン量を決めます。
GLOBAL BAND TRIMは各バンド共通のゲインかなと思います。
PARALLEL MODEは原音をミックスするかどうかを選択しているみたいです。
CROSSOVER FILTERは音の質を決めるようです。
MASTER Qだとリニアフェイズで音のズレが少ないらしいです。
LOW Lはレイテンシーが少ないようですね。
比較してみましょう。まずバイパスです。
適当に設定してみます。(ちょっとフェーダーを動かしただけです)
やっぱりMasterの方が高域の解像度がいいような気がしますね。
下のOFFLINE RENDER MASTER Qは
MASTER Qを選択していない場合、オフラインバウンス時のみ
自動でMASTER Qに変更するかどうかを決めるパラメータです。
BAND COMPRESSION GAINはオートゲイン機能を使うかどうかを選択します。
THRESHOLDを高く設定した時にわかりやすいそうです。
FILTER SLOPEはクロスオーバー周波数(重なった周波数の勾配)
の繋がりを急にするか滑らかにするかという選択のようです。
STEEPが急でGENTLEが滑らかだそうです。
CHANNEL MODEはL - RとC - Sの選択です。
L - Rだと設定は一つですが、
C - Sだと上部にCとSの選択が現れ、
独立して設定ができるようになります。(リンクさせて同じ設定にすることもできます)
LUFSはメーターの感度を決めます。
このようにパラメータはかなり多めで、シンプルにみえてかなりの設定の幅があることがわかります。
サンプル
バイパスは先ほどと同じです。
まず、L - Rモードで適当にパラメータを割り振ってみました。
割と違和感なく音がグッと持ち上がっているのがわかりますね。
次にC - Sモードです。
個人的にはC - Sモードをうまく使うのがこのプラグインのポイントかなと思います。
ちなみにプリセットは
6ジャンルとセーブ機能があり、各ジャンルからいくつかのモードを選ぶようになっています。
例えばDrumsなら、
この5種類ですね。
いくつか試して見ました。
せっかくなのでベースにも
まずバイパス↓
ベースのプリセットはこんな感じです。
それでは3つ選んで、
Powerがなかなかいい感じですね。
まとめ
コンプレッションはデジタルらしく色つけがないタイプだと思います。
なので細かい音の調整にぴったりなのではないでしょうか。
負荷はかなり高いですが、マルチバンドコンプレッサーとしては
とてもいいものだと思います。
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