今回はTone Empireの「Firechild」について書いていこうと思います。
Firechild
これは名前からしてもUIからしてもFairchild 670のモデリングプラグインですね。
なかなか渋い色合いになっています。
ということでみていきましょう。今回のバイパス↓
デフォルトだとこんな感じ↓
使い方
まず、左側にSTELEO LINKの設定があります。
これはMONO×2として動作させるか、左右をまとめて扱うかのパラメーターで、
MONO×2にした場合、左では左のレベルに応じたコンプレッションが、右では右のレベルに応じたコンプレッションが行われます。
STELEO LINKにした場合、左右の大きい方のレベルを見て、左右に同じコンプレッションが適用されます。
その下にあるABC OFFは真空管の種類を選択する部分で、歪み方が変わります。
これはBIASで歪み量の調整を行うことができます。
(以下歪みの種類以外のパラメーターは同じ)
Bが一番音量が大きくなりますね。
中央にはコンプレッサーの基本的なパラメーターが揃っています。
少し試してみます。
RELEASEは6段階設定となっています。
KNEEを変えてみます。
恐らく右に回すほどハードニーになるようですね。
右にはサイドチェインの設定があります。ただ、下のボタンをオンにしないとこれらのパラメーターは有効になりません。
SIDECHAUN GAINを上げていくと入出力信号には影響を与えずにコンプレッションを検知する回路への信号レベルが上がり、リダクションが大きくなります。
LP FILTERでは指定した帯域以下をコンプレッション検知回路に送りリダクションを行うようにするパラメーターです。(低域のレベルのみを対象にしてリダクションを行う)
HP FILTERはその逆に高域レベルのみを対象にしてリダクションを行うようにするパラメーターです。
右下でオーヴァーサンプリングの設定を行うことができます。
これでパラメーターは全てですね。
プリセット
というわけでいくつか試していこうかなと思います。
例によって適当にパラメーターを振ってみました。
ほんのりと音が持ち上がったかなと思います。
ドラム
ドラムでも試してみます。まずバイパス↓
パラメーターを振ってみます。
ここでOverloudのGEM Comp670と比較してみます。
Firechildは押し出しが強く、Comp670は品のある音をしているような気がしますね。
記事はこちら↓
ベース
最後にベースで試してみます。バイパス↓
例によってパラメーターを振ってみます。
なかなかいい感じに音がまとまりますね。
まとめ
真空管の色がいい感じに着くコンプレッサーかなと思います。
ただ単にコンプレッションさせずに音を通すだけという使い方もありかもしれませんね。
サイドチェインがついているのが気の利いたポイントでもあります。
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